6月30日に「ものづくり補助金 2次公募」の採択発表がありました。
全国で5721件の申請があり、3267件が採択されました。
結果として、採択率は57.1%です。
福井県の採択件数は16件でした。
そのうち、ブイコンサルティングの申請案件は1件採択でした。
【分析】地域による差
採択結果の一覧を見ると分かるのですが、受付番号が記されています。この番号を見れば、おおよその申請件数が分かります。この件数をもとに、県別の採択率を分析すると...
福井県の採択率は約30%
全国最下位です。ダントツで。
このデータをどう見るか。
<仮説①>各県ごとに予算が振り分けられていて、その範囲での採択される
この場合、どんなに申請件数が多くても、どんなに素晴らしい事業でも、採択される件数に変化はありません。
予算枠が1億円なら、1000万円の申請であれば10件採択です。
となると、福井県は予算枠に対する申請件数が、全国で一番多かったということになります。
福井の企業や支援機関が頑張っているという事になるので、本来は評価して欲しい所(採択件数を増やす)ですが、残念ながらそうではありません。
<仮説②>全国一律で、採点順により採択される
この場合、都道府県の垣根無く、素晴らしい事業なら採択される事になります。
もしくは、審査員は各県ごとに選定されているので、採点が甘い審査員がいる県は通りやすくなります。
この仮説だと、福井県の審査員は採点が厳しいという事になります。
<仮説③>都道府県ごとに、おおよその採択率が設定されている
●●県は60%、●●県は30%などと採択率が設定されている。
過去に、東日本大震災や熊本大地震などで、被災県を優遇するなどで、県ごとで採択率が異なる事もありました。
ただ、今回はそのような事は優遇はないので、この仮説は無いと思います。
3次締切に向けて
恐らく福井県の採択率の低さはずっと続くと思われます。もちろん、今回の結果を受けて、予算枠の配分が見直しされる事はあると思いますが、今回落ちた企業は再度3次にも応募してきます。落ちた件数が多ければ、次回へのシワ寄せになります。
つまりは、多くの申請の中で、抜きん出る計画である必要があります。もちろん申請書の書き方テクニックもあるのですが、同じテクニックを使っても、採択⇔不採択があるという事は、やはり事業そのもの魅力・新規性・収益性が無ければ採択は難しいと思います。
事業自体のブラッシュアップをした上で、計画書作成に取り掛かる事を強くおススメしたいと思います。申請代行業者に依頼するのなら尚更です。ムダな着手金とムダな時間を費やすだけです。
- 業界として新規性があるのか?
- 他社がやっていない事業なのか?
- 生産性が大幅に改善されるのか?
- 売上だけでなく利益にも繋がるのか?
- 市場はあるのか?
事業をしっかりと評価して下さい。
ブイコンサルティングでは、着手前の面談にて事業性の評価をして、採択が難しい案件についてはその旨をお伝えしています。無理やり申請書を書いて、着手金だけを取るような対応はしません。
ですのでご相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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